防食工事
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防食工事とは?
コンクリート構造物は、標準耐用年数が50年と長く、近年まで、コンクリート劣化が十分に理解されていなかったため、メンテナンスするということがありませんでした。
しかし、コンクリート構造物の主材はセメントで、一般にこの種の材料は、強いアルカリ性を示し、空気中の二酸化炭素や酸性雨による酸類との反応で中性化し、表面の粉末化、ひび割れなどが発生するとともに、素材の機械的強度が低下します。さらに吸水性も高く、これは素材の劣化を早めるとともに、コンクリートの内部の鉄筋の腐食(体積膨張4倍)、アルカリ骨材反応(膨張)、吸着水の凍結膨張などにより、コンクリートの破壊が発生します。
以上のことより、コンクリート構造物のライフサイクルをできるだけ長く保つためには、メンテナンスが不可欠ということになります。最近の調査研究により、硫化水素ガスの発生しやすい部位で、腐食環境条件に対応したコンクリート防食工法を行うようになっています。
コンクリート
水が滞留する場所では、硫化水素が生成される。コンクリート表面で硫酸が濃縮されコンクリートが崩壊するのです。